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oyakata2438 committed Dec 12, 2024
2 parents 398d310 + 389ecdc commit ccadab9
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Showing 30 changed files with 957 additions and 117 deletions.
2 changes: 0 additions & 2 deletions .github/workflows/stats.yml
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@@ -1,8 +1,6 @@
name: Notify chapter count

on:
schedule:
- cron: '0 9 * * *'
workflow_dispatch:

jobs:
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4 changes: 3 additions & 1 deletion src/Rhodium1.re
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@@ -1,5 +1,7 @@
= 放送大学に入学した話

//flushright{
ロジウム@_rhodium_
//}
== 序文
私事のストレスが原因で食事すると吐いてしまうようになり、会社の福利厚生でカウンセリングルームにかかりました。
これが私が心理学(特に臨床心理学)とのファーストコンタクトでした。
Expand Down
10 changes: 5 additions & 5 deletions src/Rhodium2.re
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Expand Up @@ -22,7 +22,7 @@ https://psych.or.jp/qualification/ (2024/2/8 viewed)

実際に心理を専門として仕事をする場合は、公認心理士などの資格が必要です。
しかし、公認心理士や臨床心理士の取得のためには大学院に進んで実習を行う必要があり、
仕事をしながらでは不可能であるため、公認心理士をターゲットとしました。@<fn>{mental-H}
仕事をしながらでは不可能であるため、認定心理士をターゲットとしました。@<fn>{mental-H}

//footnote[mental-H][働きながらでも取りやすい資格として、大阪商工会議所が主催する「メンタルヘルスマネジメント検定」もあります。]

Expand Down Expand Up @@ -52,11 +52,11 @@ https://psych.or.jp/qualification/ (2024/2/8 viewed)
//footnote[exp.][「>---<と<-->で長さが違って見えるよね。人によってその程度は違うかな?」という実験の設計から報告までを行います。]

//table[schedule][履修スケジュール]{
期間 放送授業 スクーリング
期間 放送授業 スクーリング
------------
2022年 前期 6科目 --
2022年 後期 7科目 2科目 ※うち2科目は放送大学エキスパートのため@<br>認定心理士取得には利用されない。
2023年 前期 6科目 2科目
2022年前期 6科目 --
2022年後期 7科目 2科目 ※うち2科目は放送大学エキスパートの為認定心理士取得には利用せず
2023年前期 6科目 2科目
//}

== 結果と感想
Expand Down
24 changes: 19 additions & 5 deletions src/Rhodium3.re
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Expand Up @@ -15,14 +15,17 @@ IT業界外で働く私にとって、サブスキルのITを学ぶことはあ
=== データベーススペシャリスト(DB)
仕事で職場でノーコードデータベースを触るのですが、
実際に理論だって学習をしたことが無く、オレオレ実装になっていました。

思いつく範囲で最良の構造にしているつもりではありますが、
自分の知らない構造があるかもしれないという思いがありました。

これまで数多のDBエンジニアがこの問題にチャレンジし理論として体系化してきたはずと信じ、
データベースの勉強をしたいという思いがありました。

とはいえ、申し込みは放送大学学期中であり、すぐに対策を始められません。
また、Twitter(現:X)などで無為に時間を過ごしてしまい、
しばらくは勉強を開始しませんでした。

2022年の夏コミ、東待機列に並んでいる最中におすすめの参考書@<fn>{DBref}を教えてもらい、
勉強を始めました。

Expand All @@ -35,9 +38,10 @@ IT業界外で働く私にとって、サブスキルのITを学ぶことはあ
//table[DBskill][DBの領域と修得状況]{
分野 修得状況
------------
SQL PHPからMySQLを触ったことがある。SELECT、COUNTとCREATEは知ってる。JOIN、DISTINCT分からん。
概念データモデル ER図を見て「どういうこと?」というレベル。
関係スキーマ 初めて聞いた。
運用経験 PHPからMySQLを触ったことがある。
SQL SELECT、COUNTとCREATEは知ってる。JOIN、DISTINCT分からん。
概念データモデル ER図を見て「どういうこと?」というレベル。
関係スキーマ 初めて聞いた。
//}

DBを取得したい理由が、会社のデータベースを効率よく使いたいという理由のため、
Expand All @@ -49,15 +53,18 @@ DBを取得したい理由が、会社のデータベースを効率よく使い

平日はまとまった時間が取れないため、通勤の行き帰りに過去問道場を解区習慣づけを行い、
午前の対策を行いました。

過去問道場は大体80%ぐらいの正答率になったと思います。(最後のあたりは問題自体を記憶し始めた)
土日は午後2なら2問/日、午後1なら3問/日で週5問程度を目安に解きました。

=== 情報処理安全確保支援士(SC)

同人誌でアンケートやりたいなとなった時に、個人情報を守るのは必須技術と思います。
できないなら「アンケートをやらない」などを検討・決定しなければいけません。

また、仕事では「メールのFromは詐称可能か」などのフィッシング、
パスワードの奪取などのリスクにさらされ、ITに強いと思われているためかよく質問を受けます。

正しく理解し答えることができるようになりたいと感じることが多々あります。
DBと同様に、学ぶことを強制するように何かしらの資格を取ろうと思い、
それっぽい名前をしているこの資格を受けてみることにしました。
Expand All @@ -68,6 +75,7 @@ DBに対してセキュリティはかかわる領域が広く、何から手を

DBは例年どの分野が出るか傾向があったのですが、SCはどこが出るのかわからなかったので、
テキスト(DBのが良かったので、今回も翔泳社さんの対策本)を総なめして、過去問を解きまくりました。

午前1が無かったのでその分楽でした。
どうしても攻撃の実感が持てないと覚えにくかったので、
攻撃の事例とそれに対する防衛法をネットで調べたりしながら進めた気がします(うろ覚え)。
Expand All @@ -76,28 +84,34 @@ DBは例年どの分野が出るか傾向があったのですが、SCはどこ
両試験に共通しますが、受験日までにどの問題を解くなどのスケジュールを
立てて挑んでいました。
それが自分がサボらないようにする抑止力になっていたと思います。

また、長期休みではあるものの2か月程度のうちに一気に仕上げるため、
中だるみしにくかったのも良かったと感じます。
鉄は熱いうちに打ったほうがきれいに良く伸びます。

また、勉強するモチベーションとして、何に役立つのかわからないと他の誘惑に負けやすいです。
私の一つの解は、無心になることです。

通勤するときは過去問道場を繰り返し行うこと、土日になったら午前に1つ午後に1つ解くこと、
というのを徹底してこれに疑問を覚えないようにします。
家に帰ったら手洗いうがいをするのと同レベルに過去問を解くという生活サイクルを作るとよいと思います。
(この点で通勤という定例作業があるのは良いかもしれません。)

残念ながら、私の会社では一緒に受けようという機運などが無かったため、
完全な独学での受検となりました。
前項の認定心理士課程ではスクーリングで同志に会うことができる楽しみがありましが、
完全な独学での受験となりました。

前項の認定心理士課程ではスクーリングで同志に会うことができる楽しみがありましたが、
高度情報試験ではまるで機械のように問題を解くだけでした。

どちらがいいかは人にもよるかもしれませんが、「遠くに行きたいのならば仲間と行きなさい、
早く行きたいのならば一人で行きなさい」という言葉のように、
短期集中で行うならば一人の方が良いかと思いました。

試験はゴールではなく、そのあとにいかに使うかが重要です。
会社のDBは完全なRDBではなく、まだアンケートを取るようなこともしていません。

しかし、SCを取ったことをきっかけにそういったニュースを見ることに興味を持つようになりました。
どちらかというと、DB取っているのだから知っているべきではなど、
技術を追いかけるという業を背負いこんだ気がします。

それもまた、強制力を持った学びの入り口かもしれません。
92 changes: 92 additions & 0 deletions src/Rhodium4.re
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@@ -0,0 +1,92 @@
= 学んではいけないことを学んだときに――不適切な思考習慣から抜け出すためのガイド

//flushright{
ロジウム@_rhodium_
//}

== はじめに
人生ではあらゆるところで学ぶ機会があります。
しかしその反面として、誤った情報や偏った思考も「学んで」しまうリスクがあります。

このような、利益をもたらさない学習として「できない」という誤った信念、特定のグループ・状況に対する偏見、不健康なストレス対処法などが挙げられます。

これらは自信喪失や対人関係上の問題を生み、学習や成長を阻害します。

ここでは、そうした「学んではいけないこと」を身につけてしまったとき、
どのように気づき、どのように手放すか、アンラーニングの方法を示します。

== 仮想事例による問題点の抽出

私自身の体験や身近な人で起きていた事例をもとに、仮想事例を作成しました。詳細な背景は捏造しています。

=== 学習性無力感@<fn>{muda}の例

//footnote[muda][繰り返し失敗を経験し、自分の行動が状況を改善できないと感じる心理状態。挑戦を避け、無力感に囚われる。]

: 仮想事例:
Aさんは、LT(ライトニングトーク)登壇に挑戦しましたが、緊張から十分に伝えきれず、聴衆からのフィードバックも芳しくありませんでした。
その経験以来、Aさんは「自分はプレゼンが上手くできない」と強く信じ込むようになりました。
以降、セミナーでの発表の機会があっても、挑戦する前から諦めてしまい、準備にも積極的に取り組まなくなりました。
@<br>{}
結果として、他の科目や活動でも「自分には発表ができない」という無力感が広がり、様々な場面で自己表現を避けるようになっています。

: 問題点:
Aさんが身につけてしまったのは「やっても無駄」という固定的な思い込みであり、これは挑戦の機会を奪い、さらなる学びや成長を自らブロックする行動パターンです。

=== ネガティブバイアス@<fn>{NB}・確認バイアス@<fn>{CB}の例

//footnote[NB][情報や経験の中で、ネガティブな要素に対して過度に注意を向け、ポジティブな側面を見過ごす傾向。]
//footnote[CB][自身の信念や仮説を支持する情報を優先的に探し、反証する情報を無視または軽視する心理的偏り。]


: 仮想事例:
Bさんは、「他者を喜ばせるように行動しなければならない」と考えています。 しかし、常に成功することができるわけではなく、 起きてしまった失敗経験を通じて「自分は周囲の人たちを幸せにできない」という認識を強化しています。この喜ばせないといけないのにできないという義務の不履行により、悪いことをしているという認識も強化しています。
@<br>{}
その結果、Bさんは「他者を幸せにできない限り、私は幸せになってはいけない」という強い思い込みを抱えています。 この考え方が自己肯定感の低下を招き、ストレスや不満を蓄積させる要因となっています。例えば、Bさんは他者からの小さな批判を過剰に受け止め、自分の価値を否定するような言動が多くなっています。

: 問題点:
Bさんはネガティブな経験にだけ着目し「自分は幸せになってはいけない」という極端な思い込みを形成してしまいました。これは自己成長や人間関係の発展を阻害し、長期的な精神的健康にも悪影響を及ぼします。

== アンラーニング(学び直し・手放し)の必要性
これらの「学んではいけないこと」を放置すれば、新しい挑戦や有益な出会いを逃し、生産的な学びを阻害します。
アンラーニングは、こうした誤った認識や無力感を「ほぐし」、
より柔軟で成長志向の思考様式に置き換えるプロセスです。

=== アンラーニングを促すステップ
* 気づき(メタ認知)を持つ

自分が「できない」と信じ込んでいる対象や、「この人はこうに違いない」と決めつけている思考があるか、客観的に振り返る。
信頼できる友人やカウンセラーに自分の感じ方を話してみることで、思考の偏りに気づきやすくなる@<fn>{friend}。

//footnote[friend][ただ、自分自身で偏っていると認知するのは困難ということもあり、大事になってから指摘されるということもあり……。]

* 証拠を再検討する

「本当に全てができないのか?」「実際には何回中何回失敗したのか?」と事実を数値的・客観的に見直す。
自分が信じている概念に反する成功体験や、相手が好意的に接してくれたエピソードを記録してみる。

* 思考実験を行う

偏った信念に真っ向から挑戦する小さな実験をします。例えば、「数学が苦手」と思っているなら、短時間でもいいから問題集を一度だけ丁寧に取り組んでみます。「あのタイプの人は苦手」と思っているなら、まずは挨拶から始め、徐々に軽い相談を試みるなど、段階的にポジティブな接触チャンスを作ります。

* 段階的な矯正体験

小さな成功体験を積むことで、無力感や偏見を徐々に減らしていく。「できるかも」という感覚を拡大していくことが、学習性無力感の打破や選択性バイアスの解消につながる。
階段状にステップを分ける(簡単→中程度→やや難しい課題)ことで、成功体験を段階的に積み上げる。

* 自己への肯定的対話(セルフ・トーク)を身につける

「まだできない」ではなく「今はできていないが、練習を重ねれば可能性はある」と言い換える。
人間関係で「また失敗した」と決めつける代わりに「○○はできたけど、~」と考え直すことで、心の余裕が生まれる。

* 継続的な振り返り

学期末やプロジェクト終了時など、定期的に「不必要な学び」が残っていないか内省する。
新たな環境や知識を得た段階で、古い思い込みが適切でないと感じたら、再びアンラーニングのプロセスを適用する。


== おわりに
「学んではいけないこと」を身につけてしまうのは避けがたい面もありますが、
アンラーニングの手段を知り、実践することで、これらの誤った思考様式やバイアスから抜け出すことが可能です。

より柔軟で前向きな学びの土壌を整え、自分の成長へとつなげていきましょう。
7 changes: 5 additions & 2 deletions src/catalog.yml
Original file line number Diff line number Diff line change
Expand Up @@ -52,8 +52,6 @@ CHAPS:
- chap-oyakata-learning.re
- chap-kouno2.re
- chap-writingWidebook.re
- chap-yuusukesan.re


# 5部 その他
- chap-other-00-index.re:
Expand All @@ -74,6 +72,11 @@ CHAPS:
- chap-mottox2.re
- chap-finance_and_learn.re
- chap-ditflame-01-tradeoff.re
- chap-ditflame-02-qualify-steps.re
- chap-ditflame-03-qualify-steps-ipa.re
- chap-ditflame-04-opened-vs-closed.re
- chap-ditflame-05-listen-learning.re
- chap-ditflame-06-iterative-challenge.re
- chap-license.re
- chap-mzryuka.re
- chap-oyakata-project.re
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