diff --git a/weekly/2015-02-27.md b/weekly/2015-02-27.md new file mode 100644 index 0000000..2cbe28c --- /dev/null +++ b/weekly/2015-02-27.md @@ -0,0 +1,77 @@ + +# io.jsウィークリーアップデート 2015/2/27 +ARMv8, C++ Streams, 1.4.1リリース, 和解へのプロポーザル 他 + +--- + + +## io.js 1.4.1リリース + +_注意: バージョン **1.4.0** はタグ付け・ビルドされましたがリリースはされていません(libuvにバグが発見されたためリリースを中止しました)。混乱を避けるため1.4.1へバージョンを上げています。_ + + +### 主な変更点 + +* **process** / **promises**: イベントループの中で、`Promise` が reject され、その `Promise` に対してのエラーハンドラが一つも存在しない時はいつでも `'unhandledRejection'` イベントが `process` オブジェクトに emit されるようになりました。イベントループが回った後で `Promise` が reject され、あるエラーハンドラがそれをキャッチした時に`'rejectionHandled'` イベントが emit されるようになりました。 [#758](https://github.com/iojs/io.js/pull/758) (Petka Antonov) +* **streams**: `tls.connect()` に対してのローレベルなソケットとして標準の Streams を使うことが出来るようになりました [#926](https://github.com/iojs/io.js/pull/926) (Fedor Indutny) +* **http**: `http.ClientRequest`がクライアントによって abort された時、新しい `'abort'` イベントが emit されます。 [#945](https://github.com/iojs/io.js/pull/945) (Evan Lucas) +* **V8**: V8 を4.1.0.21に アップグレードしました。 これには差止された修正が含まれます。差止された情報が開示されたときに詳細を得られるべきです。io.js が V8 4.2 にマージした時に、恐らくこの修正が含まれることになるでしょう、このアップグレード (v4.2) から ABI の互換性を壊す変更が発生することになります。 詳細は このディスカッションを見てください。 [#952](https://github.com/iojs/io.js/pull/952) +* **npm**: npm を 2.6.0 に アップグレードしました。新しいレジストリのサポートや`npm@3`への準備のための機能を含みます。詳細は[npm CHANGELOG.md](https://github.com/npm/npm/blob/master/CHANGELOG.md#v260-2015-02-12)を見てください。 サマリ: + * [#5068](https://github.com/npm/npm/issues/5068) 新しくログアウトコマンドを追加しました。 bearer-based と basic-based の両方で認証されたクライアントの上で便利になるでしょう。 + * [#6565](https://github.com/npm/npm/issues/6565) `peerDependency` の振る舞いが変更中であり、ドキュメントに注意を追加している事が警告されています。 + * [#7171](https://github.com/npm/npm/issues/7171) npm の次のメジャーバージョン (coming soon!) の中で `package.json` の `engineStrict` が削除される予定だと警告されています。 +* **libuv**: libuvを1.4.2 にアップグレードしました。 詳細は [libuv ChangeLog](https://github.com/libuv/libuv/blob/v1.x/ChangeLog) を見てください。 + + + +## ARMから、ARMv8でのio.jsサポートの意向 + + +ARM からRod Vagg(Buildワーキング・グループリード)へio.jsをサポートしたい旨、連絡がありました。ARMと彼らのハードウェアパートナーはARMv8を実用的なサーバーとして仕上げる予定で、実行速度の早いサーバーサイドJavaScriptはARM上で動かすのに最適です。 + + +ARMv8はすでにモバイル製造において採用されているため、新しいバージョンのV8サポートがあります。特にV8はAndroidにおいて重要な役割を果たしているため、io.jsがこの流れに沿うのは最適です。また最近のV8チームとのコラボレーションにより、io.jsからもARMに貢献できるでしょう。 + + +io.jsの開始当初から、Rodは IoT, ホビー用途, またサーバーとしてのARMの役割について大きな期待と支持をしてきました。すでに各リリースにおいてARMv6ビルド(Raspberry Piなど)とARMv7ビルド(多くの人気デバイス、例えばio.jsのサポートを表明しているOnline Labsのクラウドプラットフォームなど)を用意しています。ARMv8の追加は自然な流れですが、特に64-bitのサポートはサーバーサイドアプリケーションの可能性が広がります。 + + +Buildチームでは、io.jsのCIプラットフォームとの連携用にLinaro ARMv8 Server Clusterへのアクセスを得る予定で、これにより毎リリースでARMv8のバイナリ配布が可能になります。 + + +## コミュニティの動き + + +* [**和解プロポーザル**](https://github.com/iojs/io.js/issues/978): io.js プロジェクトではNode.js Foundationとの話し合いに向けて和解プランを立て始めました。初期段階でのコミュニティ意見参加はとても重要です、ぜひコメントを。 +* **新 C++ Streams 内部API**: 全く新しい [C++ Streams API](https://github.com/iojs/io.js/commit/b9686233fc0be679d7ba1262b611711629ee334e)が今週io.jsに追加され、TLS streamを他のTLS streamで包むことができるようになりました。 +* **io.js ロードマップ**: 主に安定性ポリシーと直近の優先項目についての[将来プラン](https://github.com/iojs/io.js/blob/v1.x/ROADMAP.md) +* **ロードマップのスライド完成 (翻訳用に準備完了)**: io.jsのロードマップについての紹介スライドが[完成し翻訳用に準備完了](https://github.com/iojs/roadmap/issues/18)しました。ぜひローカルイベントで発表しませんか? コメントしてくれたらプレゼン準備をお手伝いします! +* **MicrosoftによるAzure Websitesでのio.js解説**: Azure Websites上でのio.jsの[使い方ハウツー記事](http://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/web-sites-nodejs-iojs/). +* **Floobitsがio.jsへ移行**: ペアプログラミングソフトのFloobitsがNodeの遅いリリースサイクル、io.jsで`--harmony`フラグ無しでのES6利用、また(node.jsの)0.10.0と0.12.0で大きな変更点がなかった事から[彼らのプラットフォームをio.jsへ移行](https://news.floobits.com/2015/02/23/on-moving-to-io.js/) +* **Anand Mani Sankarによる _Node.js vs io.js: Why the fork?!?_**: Anand による(ほぼ)客観的に書かれたio.jsの歴史とゴールついての[記事](http://anandmanisankar.com/posts/nodejs-iojs-why-the-fork/#.VO82hE60PVw.twitter)。 今までコミュニティ流れを追ってこなかった人にオススメ。 +* **iojs-jp - io.js日本語ブログ**: 日本語コミュニティが[io.jsについての日本語ブログ](http://blog.iojs.jp/)を作成。興味がある場合はぜひチェックを! +* **iojs-cn - io.js中国語ブログ**: 日本語コミュニティと同じく、中国語コミュニティも[現地ブログ](http://cn.iojs.org/)でio.jsの情報発信を開始。中国語でのio.jsニュースに興味がある場合はぜひチェックを! +* **[ロードマップスライドのレビュー](https://www.youtube.com/watch?v=etI_UD4wXlo)** - スライドリリース前に行われたプロジェクトに沿ったメッセージになっているかの確認ミーティング + + +## io.jsサポートの追加 + +* **[Wallby.js](http://wallabyjs.com/)** (javascrip用テストライブラリ)が バージョン1.0 で[io.jsをサポート](http://dm.gl/2015/02/23/wallaby-version-one/)! +* **[jsdom](https://github.com/tmpvar/jsdom)** (DOMシュミレーションパッケージ) が[新バージョン 4.0.0](https://github.com/tmpvar/jsdom/blob/master/Changelog.md#400)でio.js_のみ_をサポート。 +* **[give](https://github.com/mmalecki/give)**の作者が新バージョンのgiveではio.jsをサポートと[ツイート](https://twitter.com/maciejmalecki/status/569629100215816192) (giveはgitベースの node.js/io.js バージョンマネージャー) +* **Firebase Realtime Client** (Firebaseオフィシャルのweb/node.js JavaScript クライアント)の[ツイート](https://twitter.com/FirebaseRelease/status/570000737343647744)によるとio.jsのサポートを[バージョン 2.2.1](https://www.firebase.com/docs/web/changelog.html#section-realtime-client)で追加 +* **Semaphore**(CIサービス)の[ツイート](https://twitter.com/semaphoreapp/status/570987355005431809)によると[2月24日のプラットフォームアップデート](https://semaphoreapp.com/blog/2015/02/17/platform-update-on-february-24th.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_content=platform_update_launch&utm_campaign=platformupdate)でio.jsのサポートを追加