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名前
PukiWiki - 自由にページを追加・削除・編集できるWebページ構築スクリプト
Version 1.5.4
Copyright
2001-2022 PukiWiki Development Team
2001-2002 yu-ji (Based on PukiWiki 1.3 by yu-ji)
License: GPL version 2 or (at your option) any later version
インストール
PukiWikiはPHPスクリプトであるため、(例えばPerlのように)スクリプトに実行権
を付ける必要はありません。CGI起動でないのであれば、スクリプトの一行目を修
正する必要もありません。
Webサーバーへのシェルアクセスが可能であれば、PukiWikiのアーカイブをそのま
まサーバーに転送し、サーバー上で解凍 (unzip pukiwiki-*.zip) するだけで
パーミッションの設定も行われ、すぐに使い始める事ができるでしょう。
スクリプトの中の日本語は(あれば、基本的に)UTF-8で、また改行コードはLFで
記述されています。スクリプトを直接編集する場合は、日本語文字コードと改行
コードの自動判別ができ、それを元のまま保存できるテキストエディタを使用し
て下さい。
以下に、事前にクライアントPCで作業を行う場合の例を記します。
1. PukiWikiのアーカイブを展開します。
2. 設定ファイル(*.ini.php)の内容を確認します。何も修正せずとも動作します
が、公開された場所に設置するのであれば、念のため事前に管理者パスワード
を修正して下さい。
設定ファイルのほとんどの項目は pukiwiki.ini.php に集約されています。
全体設定 : pukiwiki.ini.php
ユーザ定義 : rules.ini.php
その他、ユーザーエージェントごとの設定が用意されています。
デスクトップPC : default.ini.php
携帯電話およびPDA : keitai.ini.php
PukiWikiの管理者パスワードは、pukiwiki.ini.php にある変数 $adminpass
です。簡単に試すだけであるならば、以下のような内容で充分でしょう。
('YourPassWord' の部分を、あなただけのキーワードで置き換えて下さい)
$adminpass = '{x-php-md5}' . md5('YourPassWord');
※設定を「有効にする」とは、多くの場合、設定値を数字の 0 でない値(例え
ば1)にする事です。一部の設定は名前に DISABLE ないし $noXXX とあります
が、それらは値を 0 でないものにすることで、その設定値に対応する機能が
無効になります。(無効にする役割が有効になります)
※インターネットに公開するPukiWikiであるならば、PKWK_SAFE_MODE を有効に
することをお薦めします。(詳細:BugTrack/787)
※他人に編集させない環境をご要望であれば、PKWK_READONLY を有効にするこ
とをお薦めします。(詳細:BugTrack/744)
3. ファイルをFTPなどでサーバに転送します。
基本的に何の変換も行わず、「そのまま」転送して下さい
・ファイル名や、ファイル名の大文字小文字などを変更しないで下さい
・FTPの転送モードは「バイナリ(bin)」を使用して下さい
4. サーバ上のファイルおよびディレクトリのパーミッションを確認します。
専用サーバーの場合の例を以下に例を示します。
共有サーバーで他のユーザーからの読み書きを禁止したい場合は
777->771, 755->750, 644->640, 666->660 等、適切なパーミッションを設定してください。
ディレクトリ パーミッション
attach 777 添付ファイル格納ディレクトリ
backup 777 バックアップファイル格納ディレクトリ
cache 777 キャッシュファイル格納ディレクトリ
counter 777 カウンタファイル格納ディレクトリ
diff 777 差分ファイル格納ディレクトリ
image 755 画像ファイル
image/face 755 (画像ファイル)フェイスマーク
lib 755 ライブラリ
plugin 755 プラグイン
skin 755 スキン、CSS、JavaScirptファイル
wiki 777 データの格納ディレクトリ
ファイル パーミッション
.htaccess 644
.htpasswd 644
*/.htaccess 644
ファイル パーミッション
*.php 644
*/*.php 644
attach/* 666 (はじめは存在せず)
backup/*.gz 666 (インストール時は存在せず)
backup/*.txt 666 (多くの環境では存在せず)
cache/* 666
(一部のプラグインはバイナリファイルを保存します)
counter/* 666 (はじめは存在せず)
diff/*.txt 666 (はじめは存在せず)
wiki/*.txt 666
image/* 644
image/face/* 644
lib/* 644
plugin/* 644
skin/* 644
5. サーバーに設置した PukiWiki の index.php に、Web ブラウザからアクセスし、
PukiWikiが動作するか様子を見ます。
※エラーが出る場合: 下記を参照して下さい
6. 必要に応じて、さらに設定やデザインを調整して下さい。
※CSS(外見)は skin/スキン名.css にあります。どのようなCSS
が求められているかはスキンに記述されています。
※スキン(外見の骨組み)に関する設定項目は skin/スキン名.skin.php の先頭に
あります。
※プラグイン独自の設定項目は plugin/プラグイン名.inc.php の先頭にありま
す
※tDiaryテーマ(tDiaryスキン)の使用法は BugTrack/769 を参照して下さい。
エラーが出る場合
CGI版のPHPが設置されたサーバー(特にsuExecと組み合わされている環境)で動作
させようとした場合に "Internal Server Error" などと表示される場合がありま
す。詳しくはサーバー管理者がPHPスクリプト向けに提供している情報を確認して
下さい。
1. 実行するPHPスクリプト ( PukiWikiの場合 index.php ) の
一行目に、PHPバイナリへのパスを追加する必要があるかもしれません。
(例: #!/usr/local/bin/php)この値はサーバーにより異なります。
2. たいていの場合、より厳密なパーミッションが求められます。
エラーが出る場合: .htaccessファイル
PukiWiki 1.4.4 から .htaccess ファイルを添付する様になっていますが、
Apache Web サーバーの設定によっては "Internal Server Error" を起こす場合
があります。
具体例:
Webブラウザに "Internal Server Error" と表示され
Webサーバーのエラーログには "order not allowed here" というエラーが記録
される
これはPukiWikiを設置したい場所で .htaccess による設定変更が許可されていな
い(特に "AllowOverride Limit" でない)のが原因です。
回避策: .htaccess、および skin/.htaccess を削除する
解決策:
Apache設定ファイル(httpd.conf)の、PukiWikiを設置したいディレクトリに関
する部分に "AllowOverride Limit" を追加する
エラーが出る場合: Parse error
"Parse error: parse error, unexpected XXXX in .... on line NNN"
PHPスクリプトに矛盾がある場合、このようなメッセージが表示されます。指定さ
れているファイルの、指定された行の付近をチェックし、問題があれば修正して
下さい。理由としては以下のようなケースが考えられます。
1. 末尾にあったセミコロンを消してしまった
2. 文字列をシングルクォートかダブルクォートで囲むはずが、片方を消して
しまった / 文字列の中に(文字列を囲んでいるのと同じ)シングルクォート
やダブルクォートがある
エラーが出る場合: Runtime error
Error message : Directory is not found or not writable (xxx_DIR)
データを書き込むディレクトリ(やファイル)に書き込み権限が無い場合、このよ
うなメッセージを表示します。xxx_DIR がどこにあたるかは、設定ファイルで同
名の定数を定義している部分を参照して下さい。
バックアップとリストア
ページの最新データを収めているディレクトリ(デフォルトの名前は wiki)以下
を、また必要に応じて他のデータを収めているディレクトリ以下をバックアップし
て下さい。(同 attach, backup, cache, counter, diff)
cacheディレクトリもバックアップすることをお薦めします。
1. cache/*.rel ファイルと cache/*.ref ファイルは linksプラグイン で再生
成可能ですが、この処理は非常に重く、環境によっては処理が必ず失敗する
(中断する)場合があります。
2. cache/*.rel ファイルがPukiWikiに全くない時に既存のページを編集すると、
linksプラグインを実行した状態とほぼ同等の負荷がかかります。
(詳細:BugTrack/2056)
3. amazonプラグインはここに画像(のキャッシュ)を保存します。
データを配置した時は、ファイルのパーミッションが期待されている通りかどう
か、また実際に動作するかどうかを確認して下さい。(例: 配置したページの更新
を試みる)
PukiWiki 1.4.5 以降では、添付されている dumpプラグイン で、wiki/attach/
backup ディレクトリのリモートバックアップ(*.tar.gzないし*.tar形式)が可能で
す。
起動の例: index.php?plugin=dump
dumpプラグインにはdumpプラグインで取得したファイルの中身をPukiWikiに展開す
る機能(リモートリストア)も用意されています。ただしファイルに含まれていない
データをPukiWikiから削除する機能はありません(常に上書きになります)し、Web
サーバーやPHPのアップロードファイルサイズ制限を越えるファイルを利用するこ
とはできません。またこの機能はデフォルトで無効になっています。
その他、PukiWikiの更新内容をメールで通知する機能は、既存のデータを失わない
ための機能としてとらえる事ができるでしょう。